Thursday, June 21, 2018 10:54 AM

米朝共同声明に批判続出 議会公聴会で専門家

 史上初の米朝首脳会談の成果や今後の非核化交渉の行方に関する米議会公聴会が20日開かれ、証言に立った専門家から「北朝鮮の非核化に向けた新たな約束が一切ない」などの批判が続出、議員からは中国の制裁緩和を警戒する声が上がった。

 デンマーク元国防副次官補は共同声明に非核化を達成する期限が盛り込まれず、検証手法にも言及がないとして「ひどい合意だ」と批判。非核化交渉の早い段階で、北朝鮮の核・ミサイル開発を完全に凍結させる必要があると訴えた。

 戦略国際問題研究所(CSIS)のグリーン上級副所長は過去に北朝鮮と結んだ合意よりも内容が弱いと指摘しつつも、交渉を率いるポンペオ国務長官が北朝鮮から核兵器の全容を申告させることができれば失敗に終わった過去とは異なる結果になるだろうと語った。(共同)