Friday, June 22, 2018 11:20 AM

米国の圧力、協議に影響 ガソリン高嫌うトランプ氏

 石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国の協調減産の規模縮小を巡る協議は、米国から大きな影響を受けた。トランプ大統領によるOPEC批判などに振り回され、身内で意見が対立。価格安定という共通の目標に向けた調整の難しさが浮き彫りとなった。

 トランプ氏はこれまで、ツイッターでOPECの協調減産により原油価格が不当に高くなっていると非難してきた。背景には11月の中間選挙に向け、ガソリン価格が上がるのを防ぎ、有権者の批判をかわしたいとの思惑があるとみられる。

 米国と友好関係にあるサウジアラビアは、深刻な供給不足に陥りかねないとの理屈を付け、減産緩和に傾いていった。一方、イランやベネズエラは対立関係にある米国の意向がちらつくとして強く反発し、協議は難航した。(共同)