Monday, June 25, 2018 10:51 AM

首相、加計氏喚問指示せず 疑惑解明に消極姿勢

 安倍晋三首相は25日の参院予算委員会集中審議で、野党が要求する学校法人「加計学園」の加計孝太郎理事長の証人喚問に応じる考えはないと表明した。「私は何の権限もない。自民党に指示を出すのは越権行為で、あってはならない」と述べ、政権の関与といった疑惑の解明に消極姿勢を示した。国会会期が7月22日まで延長されて初の本格論戦。野党は森友、加計学園問題を引き続き追及する構えで、与野党の攻防は再び激化しそうだ。

 首相は、加計氏が行った19日の記者会見の内容に関するコメントを避けた。国家戦略特区を利用した加計学園の獣医学部新設について「行政プロセスには全く問題がなかった」と説明。愛媛県文書に記載された2015年2月の加計氏との面会を改めて否定した。

 首相との面会を否定した加計氏の会見については「学園と、愛媛県や今治市とのやりとりに関して行われたもので、政府としてその内容や評価についてコメントする立場にない」とした。(共同)