Monday, June 25, 2018 10:51 AM
日台共同で伊万里焼修復 自然破損、伝統技法で
台湾の故宮博物院と大阪市立東洋陶磁美術館は25日、台北で記者会見を開き、同美術館から故宮博物院に貸し出し中の昨年7月に破損した江戸時代の伊万里焼「染付柳鳥文皿」について「自然破損だった」と断定、「金継ぎ」と呼ばれる日本の伝統的な技法を用いた、約1年がかりの日台共同の修復作業が完了したと発表した。
同美術館の出川哲朗館長は「展示中に自然に割れたことはおそらく世界で初めて」と指摘。通常は元の形に戻す修復を行うが、「皿の生命が終わった」ことを踏まえ、割れた跡を金などで装飾する金継ぎにより新しい作品を創造した、と説明した。また、この出来事をきっかけに故宮博物院と姉妹関係を締結、強い絆が生まれたことを歓迎した。
当初は同美術館に持ち帰って修復する予定だったが、同美術館が故宮博物院に専門家を派遣、技術指導を受けた故宮博物院のチームが修復した。(共同)
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