Monday, June 25, 2018 10:53 AM

エルドアン大統領が再選 トルコ、強権体制確立へ

 24日実施のトルコ大統領選で選挙管理委員会は25日、現職のエルドアン大統領(64)が過半数を得票し、再選されたと発表した。中東の地域大国トルコは、昨年承認の憲法改正により選挙後、議院内閣制から実権型の大統領制に移行。国政を約15年率いてきたエルドアン氏が再選により、名実共に強権支配体制を確立する。

 エルドアン氏は24日深夜、発表に先立ち勝利宣言。同時実施の議会選(一院制、600議席)でも与党連合が勝利したと語った。トルコの民主化後退や人権問題に懸念を強める欧米との関係が一層緊張する可能性がある。シリア内戦への介入など、近年の対外強硬路線が継続され、中東情勢にも影響を与えそうだ。

 新たな大統領任期は5年。エルドアン氏は「民主主義の勝利だ」と演説、大統領制を「早急に理想的な形で実行する」と述べ、国民に団結を求めた。一方、反対勢力の徹底弾圧を続けてきた政権への反大統領派の不信感は根強く、二分状態の社会の修復は容易でない。(共同)