Tuesday, June 26, 2018 11:20 AM

ガザから「燃えるたこ」 イスラエルで被害2億円超

 イスラエルや米国への抗議デモが続くパレスチナ自治区ガザから発火物を付けた風船やたこが飛来し、イスラエル側で火災による被害が拡大している。死傷者は出ていないが、農作物や家畜などの被害総額は2億円超とされる。イスラエル軍は「この状況が続くことを決して許さない」と警告。大規模な軍事作戦が必要との強硬意見も出ている。

 ガザとの境界から東へ数キロにあるイスラエル南部のキブツ(集団農場)「ベエリ」。21日夕、周囲の農地や森林に黒く焼け焦げた火災の跡が数多く残されていた。

 「風船が近づいてくる」。住民のオメルさん(24)が指さす先の上空には、ガザから飛来した三つの白い風船が見えた。「発火物が付いており、いつ、どこに落ちて火災が起きるか予想できない。原始的方法だが、全てを防ぐのは不可能だ」(共同)