Tuesday, June 26, 2018 11:21 AM

北朝鮮核、南シナ海を討議 米国防長官訪中、4年ぶり

 マティス米国防長官は26日、就任後初めて中国を訪問した。12日の米朝首脳会談を踏まえ、北朝鮮の「完全非核化」に向けた協力を要請、中国の南シナ海の軍事拠点化を巡っては「一方的な現状変更」の自制を求めるとみられる。米国防長官の訪中は、2014年4月のヘーゲル氏以来、約4年ぶり。

 トランプ政権は新たな国家防衛戦略で中ロを米主導の国際秩序に挑戦する「戦略的競争相手」と位置付けたほか、通商問題でも対中関税を相次いで打ち出すなど対抗姿勢を鮮明にしているが、北朝鮮に核放棄を迫るための制裁網の維持では中国との連携が欠かせない。マティス氏は競合と協力のバランスに苦慮することになりそうだ。

 マティス氏は訪中に先立ち「予断を持って会談に臨みたくない。じっくり話を聞きたい」と対話を重視する考えを示した。滞在中、魏鳳和国務委員兼国防相と会談するほか、習近平国家主席とも面会を調整しているが、詳細な予定は明らかにされていない。(共同)