Wednesday, June 27, 2018 10:34 AM

30億ドルのデ杯変革案 短期開催、3セット制に

 国際テニス連盟(ITF)は男子国別対抗戦、デビス杯(デ杯)で短期開催、高額賞金などの変革に乗り出す。楽天の三木谷浩史会長兼社長が支援するスペインの投資グループ「コスモス」の25年総額30億ドル(約3300億円)にのぼる刷新の提案を受け、8月に米国で開かれる総会に諮る。3分の2の賛成を得られれば来年から導入する。

 対象はデ杯で世界の上位16カ国によるワールドグループ(WG)。1回戦から決勝までを1年かけて実施していたが、11月のツアー最終戦翌週の1週間に集中し、ワールドカップ(W杯)決勝大会に名称変更する。WGと主催者推薦の計18カ国が6組に分かれた1次リーグで各組1位などの8カ国が準々決勝に進出し、その後はトーナメントで争われる。従来の5セット制が3セット制になり、試合時間短縮も図って注目度アップを目指す。

 サッカーのW杯ロシア大会のスペイン代表DFジェラール・ピケ(バルセロナ)が創業した「コスモス」との契約金のうち年間7500万ドル(約83億円)以上をデ杯出場国や女子テニスの振興などに割り当て、2000万ドル(約22億円)を賞金に充てて世界のトップ選手の参加を促す。(共同)