Wednesday, June 27, 2018 10:34 AM

はやぶさ2、小惑星到着 「人類未踏」32億キロの旅

 2014年に打ち上げられた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機はやぶさ2が27日、地球から約3億キロ離れた小惑星「りゅうぐう」近くの目標の位置に到着した。太陽系の成り立ちや生命の起源の手掛かりを得ることが期待され、計画の責任者は「人類未踏の宇宙科学探査の入り口に立つことができた」と語った。

 はやぶさ2は3年半の間、太陽の周りを回りながらりゅうぐうを目指し、総飛行距離は32億キロに上った。到着したのはりゅうぐうから20キロの場所で、今後1年半、近くにとどまって本格的に観測。8月下旬にも着陸地点を決め、9〜10月にも岩石の採取に挑む。

 10年に世界で初めて小惑星の岩石を地球に持ち帰った初代の「はやぶさ」に続く成果。日本が世界に先行する小惑星の探査で、新たな発見へと展望が開けた。(共同)