Wednesday, June 27, 2018 10:39 AM

反体制派地域で地上戦 シリア、130人死亡

 シリアのアサド政権軍は26日、反体制派地域のシリア南西部ダルアー県の中心部で地上戦を開始した。南西部は昨年7月に米国とロシア、隣国ヨルダンが武器の使用を禁じ、停戦対象として設定に合意した「安全地帯」。シリア人権監視団(英国)によると、政権軍はダルアーで19日から反体制派に対する空爆を強めており、これまで市民54人を含む約130人が死亡した。

 国連人道問題調整室(OCHA)は26日、戦闘により少なくとも住民4万5000人がヨルダンとの国境近くへと避難を強いられていると指摘した。

 北西部ヘメイミーム空軍基地を拠点とするロシア軍は26日「過激派などの違反があった」として、南西部の安全地帯の合意は終了したとの声明を出した。(共同)