Thursday, June 28, 2018 12:26 PM

防衛費増求める書簡送付 NATO加盟国に米大統領

 米外交誌「フォーリン・ポリシー」は27日、トランプ大統領が7月11、12両日にブリュッセルで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を前に、複数の加盟国に防衛費支出の増額を求める書簡を送ったと伝えた。

 トランプ氏はNATO会議出席に合わせて第三国でロシアのプーチン大統領と会談する見通し。ワシントン・ポストによると、米露両首脳が融和を演出すればNATOの結束に不安が生じかねないため、米露会談をNATO会議後にするよう、欧州諸国が米側に働き掛けているという。

 書簡でトランプ氏は、複数の加盟国が正当な防衛費負担を果たしていないことを米国民に弁明するのが「だんだん難しくなっている」と不満を示し、国内総生産(GDP)比で2%以上とするNATOの目標を達成するよう求めた。特にドイツに対して厳しい表現が盛り込まれた。(共同)