Thursday, June 28, 2018 12:28 PM

米、在韓兵力の維持表明 「同盟の象徴」と再確認

 マティス米国防長官は28日、韓国を訪問し、宋永武国防相とソウルで会談した。マティス氏は同盟国防衛の義務は「揺るがない」と強調し、在韓米軍兵力を維持すると表明。米韓合同軍事演習の中止を受けて抑止力低下に懸念が強まる中、朝鮮半島への米国関与を確約した。両氏は在韓米軍が「同盟の象徴」として北東アジアの平和と安定に寄与していると再確認した。

 両氏の会談は今月2日にシンガポールで行われて以来。米韓は北朝鮮から非核化に向けた具体的行動を引き出すため、8月に予定していた米韓合同指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」や、海兵隊による二つの合同演習を中止すると発表していた。

 マティス氏は、一連の演習中止が北朝鮮核問題の平和的解決に貢献すると述べ、非核化交渉を軍事面から支える姿勢を示した。宋氏は、北朝鮮が非核化を実践するなら「相互の信頼構築と平和定着を支援する措置を講じる」として、さらに演習を中止する可能性を示唆した。米韓は今後の演習について規模などを協議、共同発表するという。(共同)