Thursday, June 28, 2018 12:30 PM

米最高裁判事が退任表明 トランプ氏、保守派指名へ

 米連邦最高裁で30年間、判事を務めるケネディ氏(81)は27日、退任すると発表した。トランプ大統領は新判事の指名を急ぐ考えを表明。ケネディ氏は保守派だがリベラルな判断を示すこともあったため、トランプ氏は保守的傾向がより強い人物を選ぶとみられる。

 最高裁では昨年4月、トランプ氏が指名した保守派のゴーサッチ氏が就任。判事構成は保守派5人、リベラル派4人と、共和党政権に有利となった。トランプ氏は保守優位を維持する構えで、25人の候補者から判事を40〜45年務めることができる人物を選ぶ考えを示した。最高裁判事の人事は上院の承認が必要で、リベラルな野党民主党の抵抗も予想される。

 ケネディ氏はレーガン政権下の1988年に最高裁判事に就任。米メディアによると、保守的判断を示す一方、同性愛者の権利拡大や人工妊娠中絶の権利を支持するなどリベラルな面もあり、国論を二分する問題で最高裁が判断を示す際、ケネディ氏の意見が結論に大きく影響した。(共同)