Friday, June 29, 2018 11:03 AM

尖閣接続水域に中国海軍 病院船、外務省が懸念伝達

 防衛省は29日、沖縄県・尖閣諸島の大正島周辺の領海外側にある接続水域を中国海軍の病院船が航行したと発表した。海上保安庁の巡視船が無線で呼び掛けるなどし、約1時間後に接続水域の外に出たのを確認した。

 外務省は「緊張を一方的に高める行為で、わが国として懸念している」と外交ルートを通じて中国側に伝達した。中国艦艇が尖閣周辺の接続水域に入るのは2016年6月が初めてで、今年1月に潜水艦が潜った状態で航行して以来3回目。

 防衛省幹部は「太平洋に出るための航路を大きく外れてはいないが、わざわざ尖閣に近寄ったのは間違いない。明確な挑発行為だ」と指摘した。(共同)