Tuesday, July 03, 2018 11:21 AM

2020円の入場券販売へ 東京五輪、子どもら対象

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は3日、入場券の販売戦略に関する有識者会議を開き、子どもや高齢者が気軽に観戦できるよう、開催年にちなんだ2020円の低価格チケットを用意する方針をまとめた。障害者も対象で、家族や友人同士などグループ単位での販売となる。購入できる年齢や人数などの詳細は今後決める。

 富裕層向けに飲食サービスが付いた高額入場券などの「企画チケット」の一つで、各競技の予選や開閉会式で設定する。組織委によると、12年ロンドン五輪で20.12ポンド(約2900円)の入場券が設けられた例がある。パラリンピックでは2020円の入場券とは別に、さらに低価格の企画チケットも準備する。

 五輪の入場券価格は18日の国際オリンピック委員会(IOC)理事会に提案、承認を得る見通しで、20日に概要を公表する方針も明らかにした。有識者の会合は今回で最後となり、座長の加納貞彦早稲田大名誉教授は「多様な方々に楽しく観戦していただき、熱狂するスタジアムを実現してもらいたい」と述べた。(共同)