Tuesday, July 03, 2018 11:27 AM

サウジ、生産余力活用確認 原油高対応、米に協力

 サウジアラビアの内閣は3日、原油市場の安定のため必要に応じて生産余力を活用する用意があることを確認した。国営サウジ通信が伝えた。トランプ大統領がサウジのサルマン国王に原油高対策として増産を要請しており、サウジ側が一定程度協力するとの意思を示した形だ。

 サウジ内閣は石油政策の最も重要な目的を市場安定の追求だと強調。他の産油国と協力する必要性も指摘した。2日にはファリハ・エネルギー産業鉱物資源相がロシアのノバク・エネルギー相と電話会談し、緊密な連携を確認したという。

 原油市場を巡っては、トランプ氏が日本などにイラン産原油の輸入停止を求めたことで、供給量が減るとの不安感から買い注文が殺到し価格が大きく上昇した。(共同)