Thursday, July 05, 2018 11:04 AM

英の重体2人、神経剤接触 元情報機関員襲撃と同物質

 英警察は5日までに、南部エームズベリーの自宅で意識不明の重体となった40代の英国人男女2人が、神経剤ノビチョクに接触していたと発表した。ノビチョクは3月、南部ソールズベリーで元ロシア情報機関員らに対する襲撃事件に使われた。二つの街は約10キロと近く、残留物に触れた可能性もある。

 警察は5日、接触場所の特定に向けた捜査を本格化。テロ捜査担当の幹部は「2人が狙われたことを示す証拠はない」と説明、襲撃事件との関連を調べている。

 警察や英メディアによると、2人は交際中の45歳男性と44歳女性で、6月30日、自宅から地元の病院に搬送された。英紙サンによると、一時重体となった元ロシア情報機関員らと同様の症状を示しているという。警察は当初、違法薬物を使用したとみて捜査していたが、2人が触れたとみられる物質を分析し、ノビチョクを検出した。2人の他に同様の症状を訴えている人はいないという。(共同)