Friday, July 06, 2018 11:10 AM

消費増税対策、予算に別枠 成長・人材投資4兆円超

 政府は6日、経済財政諮問会議を開き、2019年度予算編成の骨格をまとめた。各省庁の経費要求時に成長戦略や人材投資などの看板政策を優遇する特別枠を設けるとし、例年より多い4兆円超を想定。さらに消費税増税に伴う景気対策費を別枠で上積み可能とした。社会保障費も高齢化により18年度比6千億円程度の増額要求が見込まれ、予算膨張の歯止め策が課題になる。

 安倍晋三首相は増税による需要変動に「機動的な対応を図る必要がある」と述べ、十分な対策を考えるよう各省庁に指示した。財政健全化に向け「めりはりのある予算編成」も求めた。

 骨格に当たる概算要求基準の案を財務省が会議に提示し、来年10月の消費税率10%への引き上げに備えた対策を「予算編成過程で検討する」と明記した。規模はあらかじめ定めず、住宅・自動車の購入支援を柱に今年末までにまとめる。(共同)