Friday, July 06, 2018 11:12 AM

米環境保護局長官が辞任 スキャンダル絶えず

 トランプ大統領は5日、米環境行政トップのプルイット環境保護局(EPA)長官の辞任を承認したとツイッターで明らかにした。公費の無駄遣いなどスキャンダルのうわさが絶えなかった。ウィーラーEPA副長官が9日から代行職を務める。

 プルイット氏は環境保護に消極的な姿勢で知られ、トランプ氏の選挙公約に沿って地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」離脱表明を先導するなど規制撤廃を推進し、環境保護団体などから激しく批判されていた。

 政権の姿勢が大きく転換する可能性は低いが、政権内随一の強硬派だっただけに環境保護派からは「最悪の時代は終わった」と辞任を歓迎する声が相次いだ。ただ、ウィーラー氏も副長官就任前は石炭業界のロビイストとして活動しており、規制撤廃の流れは当面続くとみられる。(共同)