Friday, July 06, 2018 11:13 AM
英、離脱方針決定へ閣議 対立続くメイ政権が正念場
メイ英首相は6日、欧州連合(EU)からの離脱に向けた基本方針をまとめるため、ロンドン郊外の首相別荘で特別閣議を開いた。政権では離脱強硬派と穏健派の対立が続き、将来の経済関係を決めるEUとの交渉も進んでいない。EUとの実質合意期限は秋に迫る。メイ氏にとっては正念場で、調整を誤れば一気に求心力を失う恐れがある。
デーリー・テレグラフ紙などによると、焦点であるアイルランドとの国境管理問題を含め、メイ氏はEUとの密接な関係を維持するソフト路線を検討。デービスEU離脱担当相が「実行は不可能」と事前に批判するなど、EUとの決別も辞さない強硬派の複数の閣僚が提案に反発しているもようだ。
強硬派はEUの規則に縛られるのを嫌い、離脱して他の国と貿易などの協定を自由に結びたい考え。一方、メイ氏を含む穏健派はEUとの結び付きを引き続き重視する。(共同)
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