Monday, July 09, 2018 11:18 AM

ロイター記者2人を起訴 ミャンマー、資料入手で

 ミャンマーでロイター通信のミャンマー人の男性記者2人がイスラム教徒少数民族ロヒンギャに関する重要資料を警察から不法入手したとして逮捕された問題で、最大都市ヤンゴンの裁判所は9日に審理を開き、国家機密法違反の罪で2人を起訴することを決定、2人は即日起訴された。

 ロイターは「裁判所の決定は、ミャンマーの報道の自由と法の支配に重大な疑問を抱かせるものだ」とする声明を発表した。国連や欧米諸国が釈放を求めてきた記者が起訴されたことで、報道の自由に対するミャンマー政府の姿勢に批判が強まりそうだ。

 4月の審理では、検察側証人の警察官が、記者の逮捕は警察が仕組んだ「わなだった」と証言していた。記者側は不起訴を求めていた。有罪の場合、記者には最高で禁錮14年が言い渡される可能性がある。

 起訴された記者の1人は審理後、報道陣に「自分たちは報道倫理に従い、行動した。無実を証明する」と述べた。(共同)