Monday, July 09, 2018 11:21 AM

首相、欧州中東歴訪を中止 日欧EPA署名、17日に

 安倍晋三首相は9日、西日本豪雨災害への対応に万全を期すため、11〜18日の日程で予定していた欧州・中東歴訪を中止した。菅義偉官房長官が記者会見で発表した。これに伴い、ベルギーで計画していた欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)署名式は延期し、東京で17日に開催する。首相は近く被災地を視察する。

 政府は自衛隊や警察などによる安否不明者らの救命救助を進め、被害の全容把握を急ぐ。また被災者支援に向け、府省庁横断で設置した事務次官級の生活支援チームを司令塔とし、食料などの物資の提供や仮設住宅や医療の確保、ライフラインの復旧に総力を挙げる。

 首相は9日午後、被災地の一つである愛媛県の中村時広知事と官邸で面会。「(被災地支援へ)機動的に人員増強を行う。被災された皆さんに寄り添った対応をする」と説明した。自民党役員会では「外遊予定を取りやめ、災害対応に全力を挙げる。人命第一で、できることは何でもする」と述べた。(共同)