Monday, July 09, 2018 11:23 AM

車載強化でスマホ依存脱却 JDI、月崎社長が再建策

 経営再建中の中小型液晶パネル大手ジャパンディスプレイ(JDI)の月崎義幸社長(58)が9日、共同通信のインタビューに応じ、需要増が見込める車載ディスプレー事業を強化することで、スマートフォン向けパネルに依存する体質からの脱却を目指すと述べた。月崎氏は6月に就任。早期の業績回復が課題だ。

 現在はスマホ向け事業が売上高の約8割を占めるが、価格低下が響いて2018年3月期まで純損益が4期連続の赤字に陥っており、月崎氏は「21年ごろにはスマホ以外の売上高を約45〜50%まで高めたい」と述べた。

 車載向け事業は、自動運転技術の進展などを追い風に成長が期待できる。石川工場(石川県川北町)、鳥取工場(鳥取市)に加え、茂原工場(千葉県茂原市)でも車載ディスプレーの生産を行う方針を明らかにした。(共同)