Tuesday, July 10, 2018 10:09 AM

ニュービション、高解像度のライダーを開発

 ライダー(光による検知・測距装置)開発の新興企業ニュービション(Neuvition、カリフォルニア州)は、初の480ライン高精細(HD)ビデオライダー「タイタンM1」を発表した。

 グリーン・カー・コングレスによると、タイタンM1はセミソリッドステート型で、解像度は水平方向が1280ピクセル、垂直方向の線が480本(1280 x 480)と市販のライダーでは最高水準。データレートは150万ポイント/秒、対象の検知距離は最大200メートルで、目に優しく、特定の気象条件下では905nmレーザーより機能性が高い波長1550nmのレーザーを使っている。

 さらに、異なる解像度、動力、スキャン密度、分布パターンなどに合わせて動的な調整も可能だ。

 ニュービションのジアン・リン会長は「自動運転車などに使われるライダーがより高度になると、より簡単でより動的なライダー操作が求められるようになる。当社はソフトウェアやAPIで簡単に操作できるスマートフォンのようなライダーをデザインしている。これにより、異なるアプリケーションや環境への対応がより簡単になる」と話している。

 タイタンM1の重要な機能の1つはビデオ・フュージョンで、ビデオカメラが搭載されており、カラーレス・ポイントクラウドとカラー・ポイントクラウドを生成できる。カラー・ポイントクラウドは多くのアプリケーションで重要で、距離データと色を組み合わせることで3D(立体)カラーモデルの生成がより簡単になり、自動運転以外の3Dイメージングや3D測量といった用途でも大いに役立つ。

 タイタンM1のデザインは、異なる用途での設定やインストールを容易にするため、メインコントロールと小型のライダー・ヘッドの2ピース構成となっており、現在特許を申請中。

http://www.greencarcongress.com/2018/07/20180707-neuvition.html