Tuesday, July 10, 2018 10:50 AM

親子再会「半数だけ」 米連邦地裁に政権説明

 不法移民の親子を分離して拘束するトランプ政権の政策を巡り、速やかな親子再会を命じたサンディエゴの連邦地裁で9日、進捗状況を調べる審理が開かれた。政権側は5歳未満の子ども約100人と親の再会期限の10日までには「約半数しか再会させることができない」と、期限を履行できないことを説明した。

 米メディアによると、政権側は親が既に国外追放されたり、釈放されたりしているケースがあり確認できないと指摘、新たな期限を設けるよう求めた。判事はこれを拒み、次回11日の審理で再会に向けた詳細なプロセスを示すよう命じた。

 裁判所の再会命令にも速やかに応じることができないずさんな措置だったことが明らかになり、反発がさらに広まる可能性がある。連邦地裁は6月26日、離れ離れの親子を30日以内の7月26日までに再会させるよう命令。5歳未満の子どもは7月10日までに再会させることなどを命じた。(共同)