Tuesday, July 10, 2018 10:53 AM

中間選挙までの承認急ぐ 米最高裁判事で共和党

 トランプ大統領が9日、連邦最高裁判事に保守派のブレット・カバノー連邦高裁判事(53)を指名したことを受け、与党共和党指導部は11月の中間選挙までに上院で人事が承認されるよう手続きを急ぐ方針だ。野党民主党は人工妊娠中絶や銃規制など国論を二分する問題で司法判断の保守化が進むことを警戒し、承認を阻止する構え。選挙をにらみ党派対立が激化しそうだ。

 定数100の上院は共和51、無所属を含む民主系49と勢力が拮抗。判事の人事承認が得られないまま中間選挙で民主党が多数派を奪還すれば、承認手続きは行き詰まる可能性がある。上院共和党トップのマコネル院内総務は「秋に人事承認の採決を行う」と表明。選挙までに一連の手続きを終える考えを示した。

 ただ、共和党はマケイン上院議員が病気療養のため長期間欠席。今回の審議にも出席しないとみられており、共和党の票は事実上50票。民主系の49人全員が人事に反対し、共和党議員が1人でも反対すると、人事は承認されないことになる。(共同)