Tuesday, July 10, 2018 10:54 AM

世界販売130万台へ スバル、25年度に18%増

 SUBARU(スバル)は10日、2025年度の世界販売台数を、18年度計画比で18%増となる130万台に拡大する考えを明らかにした。同日発表した新中期経営計画に盛り込んだ。燃費や排ガスの検査データ改ざんなど、相次いで発覚した不正を受け、組織風土の改革にも積極的に取り組むと明記した。

 主力市場の米国でシェアを現状の3%台から5%に引き上げる目標を掲げ、弱点となっている米南部の販売網強化を進める。中国や欧州では少なくとも現状の台数を維持する。目標達成に向けては、現在の生産能力でまかなえるといい、大幅な増強はしない考えだ。

 組織風土改革を巡っては、全ての業務や社内規定を総点検するとともに、コンプライアンス(法令順守)教育を強化する。また品質への信頼向上のため、5年間で1500億円の投資枠を用意。老朽化した設備の更新を中心に割り当てる方針だ。(共同)