Tuesday, July 10, 2018 10:54 AM

被災地支援に予備費20億円 物資輸送で緊急車両扱い

 安倍晋三首相は10日、官邸で開いた西日本豪雨の非常災害対策本部会合で、被災地支援を強化するため2018年度予算の予備費から財政支出する方針を表明した。11日には岡山県を視察する。投入する予備費に関し、菅義偉官房長官は10日の記者会見で約20億円規模になるとの見通しを明らかにした。

 会合で安倍首相は、被災自治体の要請を待たずに国の判断で、水や食料などの物資を送る「プッシュ型支援」を強化するよう指示、「予備費を充て、被災者への緊急支援を迅速に進める」と述べた。物資を被災者に届けるため、コンビニエンスストアなどへの輸送車両を緊急車両扱いにすることも表明した。

 内閣府は同日、首相指示を受けてプッシュ型支援を実行する「緊急物資調達・輸送チーム」を設置。岡山、広島、愛媛3県を中心とする避難所へクーラーや仮設トイレなどを送る。(共同)