Wednesday, July 11, 2018 11:24 AM

米、アフガン戦略見直しか 駐留長期化に大統領不満

 ロイター通信は10日、トランプ政権が数カ月以内にアフガニスタンに関する大幅な戦略見直しに着手する可能性があると報じた。治安が改善せず駐留米軍撤退の見通しが立たない中、トランプ大統領が不満を強めており、米軍の関与縮小が検討されるとみられる。

 トランプ氏は大統領選中から米軍撤退を主張してきたが、側近らに説得されて昨年8月、アフガン新戦略を承認。オバマ前政権の方針を転換し、撤退時期を明確にせず関与継続を打ち出したが、戦況膠着に、いら立っているという。

 ホワイトハウスから正式に戦略見直しについて指示は出されていないが、関係省庁は準備作業を開始。駐留米軍の在り方や反政府武装勢力タリバンとの交渉の見通し、タリバンを支援する隣国パキスタンとの関係など、アフガン戦略全般が見直しの対象となる。(共同)