Wednesday, July 11, 2018 11:25 AM

ビール出荷6年連続で最低 値上げで市場縮小加速

 ビール大手5社が11日発表した発泡酒や第三のビールを含む「ビール類」の1〜6月の出荷量は、前年同期比3.6%減の1億8337万ケース(1ケースは大瓶20本換算)だった。統計を開始した1992年以降でみると、上半期としては6年連続で過去最低を更新。酎ハイやウイスキーが人気を集めるなど酒の好みの多様化が進んだ上、業務用商品の値上げも響き、市場縮小は加速している。

 内訳は、ビールが6.3%減の8823万ケースで2年連続のマイナス。発泡酒も8.4%減だった。一方、第三のビールは流通大手から受託生産するプライベートブランド(PB)の拡大や高アルコール商品が好調なことから、1.9%増の7099万ケースとなった。各社は第三のビールに注力し、売り上げを伸ばしたい考えだ。

 各社の発表に基づくシェアでは、2位のキリンビールのシェアが2.3ポイント増の34.0%に拡大。アサヒビールは1.9ポイント減の37.6%ながら、9年連続で首位を守った。3位はサントリービールで16.3%。4位のサッポロビールは11.2%、5位のオリオンビールは0.9%だった。(共同)