Thursday, July 12, 2018 10:50 AM

米、NATO負担増要求 トランプ氏「離脱せず」

 米欧軍事同盟の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席したトランプ大統領は12日の記者会見で各国による防衛費の負担増を重ねて要求した。加盟各国の負担増に向けた取り組みも一定程度評価した。「NATOから離脱できるが、その必要はない。関与も揺らいでいない」と述べ、関与継続の考えを示した。

 防衛費については現行目標値である国内総生産(GDP)比2%の達成だけでなく、4%に倍増するよう要請。11日の会議後、ツイッターに「直ちに2%払え」と投稿し、不満をあらわにした。

 ロシアからの防衛を米国の軍事力に頼る欧州側は、NATOに批判的なトランプ氏への警戒感が強い。トランプ氏は16日、フィンランドでロシアのプーチン大統領との会談を予定している。欧州側は会談の行方を慎重に見守ることになりそうだ。(共同)