Thursday, July 12, 2018 10:50 AM

民放連、CM規制に慎重 国民投票で衆院憲法審聴取

 衆院憲法審査会は12日、幹事懇談会を開き、憲法改正の是非を問う国民投票のテレビCM規制を巡って民放連の幹部から非公開で意見を聴取した。民放連側は法規制に関し「表現の自由が制約される」と慎重な姿勢を表明。自主規制に対しては「要否も含め、秋に向けて検討を加速する」と述べるにとどめた。

 国民投票は国政選挙と違って、運動の費用に制限はない。野党からはCMを規制しないと「公正さが保てない」と異論が出ている。幹事懇で民放連側は規制した場合、国民投票運動が盛り上がらず、国民に多彩な意見が届かなくなる点も指摘した。今後の憲法審でも論点となりそうだ。

 幹事懇談会後、野党筆頭幹事の山花郁夫氏(立憲民主党)は「自主規制が緩いようなら、(法規制を)ある程度しなければならない」と記者団に強調した。与党筆頭幹事の中谷元氏(自民党)は法による規制強化には消極的な姿勢を示した。自民党は民放業界の自主的な対応に委ねる考えだ。(共同)