Thursday, July 12, 2018 10:51 AM

調査結果「再説明」を指示 拉致問題で金正恩氏

 北朝鮮による日本人拉致問題で、金正恩朝鮮労働党委員長が6月12日の米朝首脳会談後、拉致被害に関する調査の結果を日本側に「再説明」するよう指示したとの情報があることが12日までに分かった。韓国の被害者家族でつくる拉北者家族会の崔成龍代表が明らかにした。崔氏は北朝鮮内に独自の情報源を持ち、平壌の消息筋からこの情報を入手したとしている。

 北朝鮮は、日本がこの調査結果を受け入れることが対話の前提になると日本に伝えているとされる。安倍晋三首相は拉致問題解決に向け日朝首脳会談開催を目指しているが、調査結果の扱いが今後の日朝間交渉の焦点になりそうだ。

 問題の調査は、2014年5月の日朝ストックホルム合意に基づくもの。同合意で北朝鮮は、拉致被害者を含む日本人の全面調査を行うとし、特別調査委員会を設置。その後、日朝関係の悪化で北朝鮮は調査を16年に一方的に中止した。(共同)