Friday, July 13, 2018 12:06 PM

横綱の負の連鎖止まらず 寂しい土俵、名古屋場所

 稀勢の里関は年6場所制となった1958年以降、横綱としてワーストの8場所連続休場。4日目から休んだ第一人者の白鵬関も負傷が目立つ。先場所で自身初の2連覇を達成した鶴竜関も、一人横綱の責任を果たせなかった。最高位の負の連鎖が止まらず、平成最後の名古屋場所は前半戦から寂しい土俵になった。

 昨年は19年ぶりに誕生した日本出身新横綱の稀勢の里関への注目が高く、すぐに前売り券が完売した。しかし今年は7月に入っても一部で売れ残りがある状況。何とか完売したが、ファンの期待を裏切る事態となった。場所直前にチケット担当者が「9割9分、15日間札止め(完売)になりそうだ。あとは力士の熱戦を祈るのみ」と述べた思惑通りにはならなかった。

 満身創痍の3横綱はいずれも30代。今場所のような失態が増える可能性は十分ある。昨秋の元横綱日馬富士関の傷害事件から不祥事が続いた角界は、根幹の土俵でも難題を抱えている。(共同)