Friday, July 13, 2018 12:08 PM

G20、貿易摩擦緩和へ協議 21日から、米中応酬か

 日米欧と新興国の20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議が21、22日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開かれる。トランプ政権の保護主義的な政策を発端に世界的な貿易摩擦が激烈になる中、対立を和らげて世界経済への悪影響に歯止めをかけられるかが焦点。米国が主な標的とした中国と非難の応酬になり、亀裂が深まることも懸念される。

 会議は、貿易問題が最大のテーマとなる。米国は3月から順次、日本などに鉄鋼・アルミニウムの輸入制限を適用し、欧州連合(EU)などが報復措置を開始。米国は中国の知的財産権侵害に対する制裁関税も発動、こちらも報復合戦となって世界の貿易、経済の先行き不安が強まっている。

 6月の先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)では対米批判が噴出し、議論は平行線をたどった。今回も各国が米国に政策変更を迫りそうだが、米国は折れず、採択を目指す共同声明は自由で公正な貿易の重要性といった総論の確認にとどまる可能性もある。(共同)