Friday, July 13, 2018 12:09 PM

非正規最多2100万人 依然4割、定年再雇用増加

 総務省が13日発表した2017年の就業構造基本調査によると、働く人全体の数は6621万人で、12年の前回調査から179万人増加した。このうちパートや有期契約、派遣などの非正規労働者は90万人増の2133万人となり過去最多を更新した。人口の多い団塊の世代が定年退職し、有期契約や派遣で再就職する事例が増えたためとみられる。

 前回調査からの5年間は安倍政権のアベノミクスと重なる。雇用情勢は改善し、人手不足を反映して女性や高齢者でも働く人が増えているが、役員らを除いた雇用者数に占める非正規の割合は依然約4割と高い。6月に成立した働き方改革関連法では、定年後の再雇用を含む非正規労働者の待遇改善が盛り込まれており、企業側の対応が急務になっている。

 15〜64歳の生産年齢人口に占める働く人の割合は3.7ポイント増の76.0%で過去最高となった。都道府県別では福井が80.3%で最も高く、山形(79.7%)、富山(79.1%)が続いた。(共同)