Monday, July 16, 2018 12:00 PM

トランプ政策「人種差別」 日系著名批評家が痛烈批判

 米文壇で影響力を持つ日系人著名批評家ミチコ・カクタニ氏が、トランプ政権の不法移民への「不寛容政策」は第2次大戦中の日系米国人の強制収容と同じ「人種差別主義」に基づいていると痛烈に批判した。15日付のニューヨーク・タイムズへ寄稿した。

 カクタニ氏は母親が西部ユタ州で施設に強制収容された経緯を紹介し、不法移民が国家の安全を脅かしているとのトランプ政権の主張について、強制収容で当時の政権が日系人に用いたステレオタイプと同じだと指摘。

 劣悪な環境の強制収容所でも日系人の家族は一緒に暮らすことができたが、トランプ政権下では不法移民の親子が引き離されて収容される「胸の張り裂けるような残酷な行為」も行われていると非難した。(共同)