Monday, July 16, 2018 12:00 PM

米、多国間貿易推進に異議 国連で開発目標会合

 国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」の進捗状況を話し合う閣僚級会合が16日、ニューヨークの国連本部で始まった。最終日の18日に採択予定の閣僚宣言を巡る交渉で、貿易の保護主義的傾向を強めるトランプ政権が多国間貿易の推進に異議を唱え、激しい議論となっている。

 国連総会のライチャーク議長は開会のあいさつで、アフリカでの貧困対策などが遅れているとし「SDGs達成へ無駄にできる時間は全くない」と危機感を表明した。

 共同通信が入手した宣言案は、世界貿易機関(WTO)の下で「世界共通で、規則に基づき、開かれた公平な貿易体制を推進し続ける」と明記し、自由貿易の重要性をうたっている。国連外交筋によると、発展途上国を中心とする多くの交渉参加国が賛意を示した。(共同)