Tuesday, July 17, 2018 11:32 AM

米が中国などWTO提訴 鉄鋼輸入制限の報復関税

 米通商代表部(USTR)は16日、米国が発動した鉄鋼とアルミニウムに高関税を課す輸入制限を巡り、中国や欧州連合(EU)など5カ国・地域の報復関税は不当だとして、世界貿易機関(WTO)への提訴手続きを始めたと発表した。5カ国・地域にはカナダ、メキシコ、トルコも含まれ、米側は報復措置に一歩も引かない強硬な姿勢を鮮明にした。

 一方、中国やEUなども米国の鉄鋼輸入制限に対しWTOの提訴手続きに入っており、米国との応酬はWTOを場としても激しさを増しつつある。

 トランプ米政権は3月、鉄鋼に25%、アルミに10%の高関税を課す輸入制限を発動。当初は適用除外としていたEU、カナダ、メキシコにも6月に発動した。これに対し、中国は米国産の果物や豚肉などに、EUはオレンジジュースやウイスキーなどに、それぞれ報復関税を課した。(共同)