Tuesday, July 17, 2018 11:33 AM

米制裁対抗措置の発動承認 イラン取引巡りEU外相理

 欧州連合(EU)外相理事会は16日、米国がイラン核合意から離脱し、同国と取引する第三国企業を制裁する構えを示していることに対し、米制裁に従わないよう欧州委員会がEU域内企業に命じる「ブロッキング規則」と呼ばれる対抗措置を発動することを承認した。

 同規則は1996年、米国のキューバ制裁への対抗措置として制定されたが、発動されたことはない。米制裁が8月6日に始まる恐れがあるため、欧州委はそれ以前に発動可能にしたい考え。

 ただ、フランス石油大手トタルが世界最大規模のイラン天然ガス田の一部開発契約から撤退を示唆するなど、米制裁を恐れて欧州企業がイラン事業を縮小する動きも出ており、対抗措置の効果は限定的との見方もある。(共同)