Thursday, July 19, 2018 10:50 AM

370トン超を追加配分へ 沿岸漁業の大型マグロ枠

 政府は19日、資源回復が必要な太平洋クロマグロの大型魚(30キロ以上)の沿岸漁業に設けている都道府県別漁獲枠に追加で合計約370トン超を配分する方針を固めた。当初の漁獲枠に反発を強めていたマグロ漁が盛んな北海道、青森、長崎の3道県に全体の約4割に当たる計150トン程度を割り当てて配慮を示す。沿岸漁業全体の漁獲枠はこれまでの732トンから1100トン程度に増える。

 追加で配分する対象は海に面している39都道府県。長崎に約60トン、北海道に約50トン、青森に約40トンを配分するほか、千葉、山口、高知、沖縄に10〜20トン程度配分する。残り32都府県は10トン未満となる。20日に開催する自民党の調査会に水産庁が案を示し、8月下旬にも配分を実施する方向だ。

 水産庁は配分を留保していた約700トンを活用する。今回の追加配分後も200トン強の留保分を持つ計画だが、これについては改めて検討する。(共同)