Friday, July 20, 2018 11:17 AM

相談激増、現場は悲鳴 使える人材どう育成?

 政府が20日、児童虐待防止の緊急対策として、子どもの面談や保護者の指導に当たる専門職「児童福祉司」を約2000人増員することを打ち出した。激増する相談に追われる現場にとって人員配置は喫緊の課題だが「増やすだけでは根本的解決にはならない」とくぎを刺す有識者も。「使える」人材をどうやって育成するかが問われることになる。

 「とにかく人が足りない。相談件数の増加に見合っていない」

 関東地方のある児童相談所の所長が窮状を訴えた。この児相が2017年度に受けた虐待相談は約1350件。過去3年間で600件以上増えている。一方、配置されている児童福祉司は現在約20人。増員は年に1〜2人程度といい、相談件数の伸びに全く追いついていない。(共同)