Friday, July 20, 2018 11:19 AM

自民総裁選へ事実上突入 首相と石破氏、対決構図

 通常国会の閉幕を受け、自民党は9月の総裁選へ事実上突入する。安倍晋三首相(党総裁)は連続3選を目指して基盤固めを急ぐ。次期総裁に意欲を示す石破茂元幹事長は地方行脚を加速。対決構図が生まれつつあり、6年ぶりの選挙戦となる情勢だ。出馬の是非を検討する岸田文雄政調会長の判断が当面の焦点となる。野田聖子総務相も20人の推薦人確保に懸命だ。

 党執行部は総裁選日程について「9月7日告示ー20日投開票」で調整中。首相は出身の細田派や麻生派、二階派の支持を得て国会議員票で優位に立つ。西日本豪雨の被災地対応を優先させ、8月に立候補を正式表明する意向だ。2012年総裁選で石破氏に大敗した地方票(党員・党友票)の確保に懸念があり、都道府県連幹部へ働き掛けを強める。

 石破氏は20日、国会内で開いた会合で総裁選対応の一任を取り付けた。記者団に「仲間の意見を聞き、しかるべき時期に決断をしたい」と立候補に重ねて意欲を示した。地方票でリードすることで国会議員を動かし、派閥の壁を壊す戦略を描く。各地の講演で、東京一極集中の打破と地方創生の重要性を訴える。(共同)