Friday, July 20, 2018 11:19 AM

カジノ法が成立 安倍内閣不信任案を否決

 第196通常国会で焦点となったカジノ解禁を含む統合型リゾート施設(IR)整備法は20日夜の参院本会議で、自民、公明、日本維新の会の賛成多数により可決、成立した。これに先立ち、衆院本会議で、野党6党派が提出した安倍内閣不信任決議案が与党と維新の反対で否決された。立憲民主党の枝野幸男代表は森友、加計学園問題や政権の西日本豪雨対応を批判し「民主主義と立憲主義の見地から憲政史上最悪の国会だ」と述べた。通常国会は事実上、閉幕した。

 安倍晋三首相は自民党代議士会で、働き方改革法の成立について「働き方改革国会と銘打ち、70年ぶりの大改革を成し遂げることができた」と強調。西日本豪雨に触れ「国会が終わっても災害対応は続く。復旧、復興に全力を尽くす」と述べた。

 枝野氏は不信任案の趣旨弁明で、参院定数を6増やす改正公選法やIR整備法の強引な進め方や、森友、加計学園問題に触れながら約2時間43分にわたり首相を非難。「国民生活の将来に禍根を残す。うそやごまかしをまん延させ、モラルハザード(倫理観の欠如)を生じさせれば、必ず歴史に断罪される」と訴えた。(共同)