Monday, July 23, 2018 10:45 AM

猛暑、国内最高41.1度 埼玉・熊谷、東京も40度台

 日本列島は23日も広く高気圧に覆われ、埼玉県熊谷市で午後2時16分、41.1度を記録し、国内最高記録を5年ぶりに更新した。熱中症の症状による救急搬送は共同通信の全国集計で2377人に上り、大阪府や埼玉県など9府県で12人の死亡が確認された。猛暑は2週間ほど続く見通し。気象庁は23日、猛暑に関する異例の記者会見を開き「命の危険がある暑さ。災害と認識している」と表明、熱中症予防を呼び掛けた。農作物や家畜の管理にも注意が必要だ。

 気象庁によると、これまでの最高気温は2013年8月に高知県四万十市で観測された41.0度だった。23日は東京都青梅市、甲府市、岐阜県多治見市でも40度を超えた。東京都内で40度以上になるのは観測史上初。今年に入って40度を超えたのは多治見市で40.7度を記録した18日以来だ。

 7月16〜22日に熱中症で搬送されたのは全国で少なくとも2万1000人に上り、このうち65人が死亡したことも各地の自治体への共同通信の取材で判明。1週間の搬送者数としては総務省消防庁が集計を始めた08年以降で最も多くなった。過去の統計を分析すると、死者数も高い水準になった。(共同)