Tuesday, July 24, 2018 11:34 AM

50年に全乗用車を電動化 コバルト確保へ企業連合

 経済産業省の官民協議会は24日、2050年までに日本の自動車メーカーが国内外で販売する乗用車の新車を、全て電気自動車(EV)やハイブリッド車など、モーターを使った「電動車」とする目標を打ち出した。バッテリーの材料に欠かせない希少金属、コバルトを確保するため、自動車メーカーなどの企業連合が共同調達の新組織を18年度中につくることも掲げた。

 気候変動を引き起こす温室効果ガスの排出を抑えるのが狙い。メーカーが連携し、希少金属の調達に乗り出すのは異例で、権益の確保で先手を打つ中国に対抗する。

 官民が加わる「自動車新時代戦略会議」の第2回会合で中間整理をまとめた。世耕弘成経産相のほか、トヨタ自動車の寺師茂樹副社長や日産自動車の西川広人社長ら自動車メーカーの首脳、学識経験者が出席した。乗用車の温室効果ガスの排出量を50年までに、1台当たり10年比で約9割減とすることも盛り込んだ。(共同)