Tuesday, July 24, 2018 11:39 AM

米欧首脳、貿易摩擦協議へ EU、車輸入制限回避狙う

 欧州連合(EU)の行政トップ、ユンケル欧州委員長が25日、ワシントンを訪れトランプ大統領と会談する。中心議題は貿易問題。米政権は車の輸入制限を検討している。このためユンケル氏は摩擦を沈静化するよう求める考えだが、EUを「敵」と断言し、貿易赤字解消に躍起になっているトランプ氏が譲歩するとみる向きは少ない。

 同行するEUの通商担当閣僚、マルムストローム欧州委員は19日の講演で、EUは「型にとらわれない」考え方で解決策を探る方針だと表明。

 トランプ政権が6月からEU産鉄鋼などへの貿易制限を導入し、8月6日からイランと取引する一部企業への制裁発動の構えを示す中での訪米。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は米テレビで、ユンケル氏が訪米時に「重要な申し出をする」と指摘。しかし、欧州委員会報道官は23日「申し出はしない。対話はする」と話した。(共同)