Wednesday, July 25, 2018 10:30 AM

ISと衝突130人超死亡 シリア南部が不安定化

 シリア南部スワイダ県で25日、過激派組織「イスラム国」(IS)による自爆テロや襲撃が相次ぎ、シリア人権監視団(英国)によると、市民や兵士ら102人が死亡した。アサド政権軍は掃討作戦を展開し、IS戦闘員約30人が死亡した。死者は計130人を超え、多数が負傷した。ISが犯行声明を発表した。

 内戦が続くシリアで、ロシアの支援を受けて優勢な政権軍は南部3県の反体制派拠点をほぼ制圧し、反体制派主要勢力との戦闘は停止した。だが、ISなど過激派は抵抗をやめず、不安定な情勢が続いている。

 政権軍はイスラエルの占領地ゴラン高原付近でも支配を回復。24日には、イスラエル軍が領空侵犯を理由にシリア空軍機を撃墜し、緊張が高まった。

 シリア国営メディアによると、スワイダ市では25日、「IS戦闘員」の男らが市場など2カ所で自爆。さらに別の場所で自爆を試みた男らが殺害された。近郊の複数の町や村でもIS部隊による襲撃があり、政権軍側と戦闘になった。(共同)