Wednesday, July 25, 2018 10:30 AM

アサンジ氏、籠城終結か 米移送恐れ大使館に6年

 性犯罪容疑で英警察に逮捕され、保釈中の2012年にロンドンのエクアドル大使館に駆け込んだ内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者ジュリアン・アサンジ氏(47)が、約6年ぶりに大使館からの退去を余儀なくされるとの観測が浮上している。欧米メディアが25日までに伝えた。

 英、エクアドル両当局の間で退去に向けた協議が進行中という。同氏は、米国に移送されウィキリークスを通じて公電を暴露した責任を追及されるのを恐れ籠城を続けてきた。性犯罪の捜査は既に打ち切られたが、保釈中に裁判所へ出頭しなかったとして英当局が逮捕状を出しており、退去後には拘束される可能性が高いとみられている。

 エクアドルは当初、アサンジ氏の政治亡命を受け入れたが、昨年にモレノ大統領が就任してから徐々に関係が悪化した。モレノ氏は今週、国際会議への出席のため訪英したが、アサンジ氏の身柄を引き渡すことで英側との合意を目指すのが目的と一部で報じられた。(共同)