Wednesday, July 25, 2018 10:31 AM

7月の土砂災害1350件 1カ月で年平均上回る

 西日本豪雨を含む7月の大雨により全国で発生した土砂災害が、25日午後1時時点で1350件に達したことが国土交通省の集計で分かった。最近10年間の年間平均だった約1100件を1カ月足らずで上回り、短期間に災害が集中した実態が鮮明になった。被害は31道府県に及び、土砂災害による犠牲者は100人に達した。国交省の担当者は「土砂災害としては平成最悪の広域災害」としている。

 地球温暖化など気候変動に伴う集中豪雨の増加も指摘されており、危険箇所の把握や早期の避難呼び掛けなど対策の強化が急務となっている。

 西日本豪雨の被害の全貌は把握できておらず、件数はさらに上積みされる見通しだ。今後の台風襲来などによる二次被害も懸念され、国交省は危険箇所に安易に近づかないよう注意を呼び掛けている。(共同)